| 1)びわの葉の効用・・・鎮痛作用、殺菌作用、血液浄化作用 |
| ビワの葉の成分は、ブドウ糖・蔗糖・果糖・マルトース・でんぷん・デキストリン・酒石酸・クエン酸・リンゴ酸・アミグダリン・タンニン・サポニンなどです。中でも、アミグダリンという物質は「ビタミンB17」とも呼ばれ、ガン抑止効果があると言われ話題になったことがありました。 |
| 2)びわの葉を使った癒し |
| ①びわの葉を貼り付ける |
仏教医学としてインドからわが国に伝えられたビワの葉療法は、おそらく生のビワの葉で体の痛い所をなでたり、患部に貼っておいたことと思われます。
これが徐々に寺々に広がり、後述する全地院療法のように、ビワの葉に墨で「南無阿弥陀仏」と経文を書いて患部に貼ったり、患部をなでたりして祈りを込めたのでしょう。これが病人の心に安らぎと希望を与え宗教的にも信仰を芽ばえさせたのではないかと思われます。
これと同時に体温によってビワの葉が温められ、葉効成分が少しずつ皮膚から浸透していき関節の痛みや腫れがとれたのです。現在でも西洋医学では体と精神を切りはなして考えがちですが、東洋医学や古代の医師ヒポクラテスなどが述べているように、精神と体は密接な関係があります。
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| ②びわの葉温圧療法 |
ビワ葉療法のなかでも古来から長い歴史があり、主流的療法として一般的に行われてきたのがこの方法です。生のビワ葉に温灸と指圧を組み合わせた方法で、ツボをビンポイント攻撃するため、ダイレクトな効果が期待できます。
 ビワ葉二、三枚を十分ほど水につけておき、その間に棒モグサ四本を回しながらライターか ローソクでしっかり火をつける。
火のついた棒モグサを回し、五分枕金に並べて置き、燃えかたが安定するのを待つ。
待つ間にビワ葉の水分をぺ-パーかタオルでぷき取る。葉の表面(ツルツルしたほう)を皮膚に当て、その上に熱さを和らげる目的と葉の薬効成分を効率よく浸透させるため、布、紙を重ね、その上から火のついた棒モグサを、経穴(ツポ)や圧痛点に指庄するように少し力を入れて当てます。熱くなったら離し、次のツボに移動します。そのとき、モグサは紙に密着して押し当てられますから、火の勢いが弱まり、棒モグサの熱はやわらかい快い熱となって、体の深部まで浸透していきビワの葉の成分も皮膚から少しずつ体内に浸透していきます。一本のモグサでは火が消えてしまうまで四本つけておいたのを交互に使い、次々とツボに移動させて使用します。このとき葉も熱くなっているので当てる位置を少しずつ移動させます。一つのツポに三、四回施行すると効果的です。全部のツボが終わったら棒モグサを四本そろえて、火のついたほうを下にして消納筒に入れ、用其をかたづけて治療終了となります。
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| ③びわの葉温圧器 |
古来から伝統ある自然療法と、現代のハイテクノロジー を合体させてできたのが、この治療器です。原理的にはビワの葉温圧療法と同しですので、ツポをダイレクトに刺激する効果的療法といえます。生葉をエキスにし、棒モグサの熱源を遠赤外線放射に変化させたものです。治療器の吸収盤にエキスを注入し、遠赤外線の熱で蒸気化して、ビワのエキスを皮膚から体内に浸透させます。その結果、血液が浄化され、体質をアルカロージス(弱アルカリ性体質)に変えるため
諸器官の働きや自然治癒力を活性化します。また、赤外線の特徴である深達力によって、体内から温めて生体物質を分子レベルで活性化するとともに温熱療法も行われるわけです。遠赤外線を利用した治療器は、エキス成分を多く吸収ざせ、他の熱源より深達力も強いといえます。この療法は、灰や火の粉が飛ぷことがなく、布や布団、畳などをこがす恐れもありません。火の取り扱いを禁止されている病院などでベッドで横になりながら、手の届く部位は片手で可能です。背中もくふうしだいでは一人でできます。また煙やにおいが気になる方にむいており、他の人に気兼ねすることなく行うことができます。旅行に行くときなども小さいので、持ち運ぴが極めて簡単です。また、生葉がなかなか手に入りにくい人にもよいでしょう。
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| ④びわの葉コンニャク療法 |
ビワの葉の表面を皮膚の患部に当て、その上にゆでたコンニャクか焼き塩をのせて三、四十分湿布します。
芯までよく熱したコンニャクを乾いたタオルで水気をふき取り、タオルに包んでおきます。このとき包むタオルの枚数によって温度を調節します。動かないようご三角布などで固定しておきます。その上、熱を逃がさないように、上から毛布をかけておくと効果的です。この方法なら、温熱効果を持続させることも可能ですし、ビワの葉をあぷって皮膚に押し当てる間に、有効成分が逃げてしまうこともありません。 ゆでたコンニャクの代わりに、二合ほどの温めた焼き塩を布袋に入れて使用してもよいでしょう。しかし、コンニャグのほうが水分があり、その湿気がビワの葉の薬効成分を引き出し、体内に浸透させるのに役立ちます。
この療法は肝臓、腎臓など内臓疾患全般と、血流の悪さから起こった冷えや痛み、生理痛、神経痛、腰痛などの治療に多く使われ、せきや気管支炎などの炎症にも効果的です。痛み止め薬の効かないガン患者の痛みに有効なこともあります。この方法は、三、四十分はど温めたあと、すぐに冷たいタオルでその部分をふいて終わりにします。
特に肝臓と腎臓は体内でできた老廃物や毒素を体外に出し、血液を浄化させる大切な臓器ですので、肝臓病、腎臓病はもとより、ガン、膠原病などの慢性化した難病に欠かせない治療法です。
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| ⑤びわの葉煎じ汁 |
漢方でいう「ビワ葉湯」はビワの葉、莪じゅつを各四g、呉茱萸三g、カッ香、木香桂枝各二gを六百㏄の水で三百㏄まで煎じたものをいいますが、家庭ではビワの葉だけで作ってもよいでしょう。ビワの葉だけのほうが飲みやすいと思います。
また、他に入れたい方は、ヨモギ、スギナ、オオバコなど身近にあるものを適当に混ぜてもよいと思います作り方は、ヤカンにビワの葉十五、六枚を、葉の両面をタワシでよく洗い、二、二cmの幅に切って入れ、水2リットルで、よく煎じてできあがりです。これをポットに入れておき、お茶代わりに召し上がればよいのです。
昔から「ビワ葉湯」は清涼剤として、夏まけや暑気あたり、食中毒や大腸カタルの予防に一種の保健薬として庶民に親しまれていたようです
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| ⑥びわの葉のお風呂 |
ビワの葉二十枚ほどを、幅二、二cmに刻み、あみの袋に入れ、水のときからお風呂に入れておきます。
一日目はあまり色が出ませんが、三日くらいたつと、とてもきれいな紅茶色になってきて、ビワの葉に含まれている成分もよく出てきます。一週間くらい葉と水を補給しながら入ってくだざい。ビワの葉には殺菌力があるので、風呂の水はくさりません。ビワ温圧で使った葉を洗って風呂に利用するのも一つの方法です。
また、ビワ茶を作るときのように、葉を二ご二制に刻み布袋に入れてよく煮出し、その煮出し湯と一緒に葉も
風呂に入れれば、その日からビワの葉風呂を楽しむことができます。
温泉に入ったときのように体の芯から温まり湯ざめしにくく、入浴後、体が軽く感じられます。
皮膚病などの皮膚のトラプルや日焼け(特に、焼きすぎて小さな火ぷくれができたとき)によく効きます。
なんでもない方にも皮膚がすべすべしてきます。
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| ⑦びわの種 |
ごく最近までビワの葉の陰に隠れてあまり利用されていませんでしたが、その利用価値が見直されつつあります。というのも種1個に、ビワ葉百枚以上のマミグダリンが含まれているからなのです。
ビワの種はとても苦く食べにくいので、そのままではとても食べられません。
高温で焙煎したものを、表面の皮をむいて食べるとナッツのようにおいしくいただけます。
乾燥させて作った種は、固くてなかなかのみ込めませんでした。
胃腸や歯の悪い方は、焙煎したものを、コーヒー豆をひくように、ミルなどで粉にして食べてもよいでしょう。
また、種を後述するエキスの作り方、利用法で述べるようにエタノールやハチミツ、焼酎に潰け込み、
密封して半年ほどねかせておくと、やわらかく食べやすくなります。そこから作られたエキスはエタノールなら外用薬として湿布葉や塗布薬として、ハチミツや焼酎で作ったものは飲んだり、うがい薬として利用できます |
| ⑧びわの葉エキス |
焼酎の場合も工タノールとほぽ同じ要領で作ります。焼酎一・八リットルに対し葉は百二十gほどの割合で作ります。三、四週間したら葉の上下を入れ替え、これを二、三回行ってください。
こうして冬場は四力月以上、夏場で一、ニカ月以上置いたほうが成分が安定します。葉の色がすっかり茶色になったらビワの葉を取り出し、エキスのみ保存してくだざい。ビワの実、種での作り方も同じようにします。ビワ酒はそのまま飲むのが中心ですが、外用葉として、また吸入療法としても利用できます。病弱の人や慢性の内臓障害の人は、毎日盃一杯を飲むか、水やビワ茶で適当に割って欲むとよいでしょう。ロ内炎や歯槽膿漏、歯肉の弱い人、のどの痛い人は、ロに少しの間含んでおき、その後飲み込むようにするとよいでしょう。うがい薬として使用してもかまいません。また長時間のコンタクトレンズの使用や寝不足などで目が充血し、痛みがあるような場合には、寝る際にエキスで冷湿布して休むと、翌朝は大変楽になります。 ある日腰痛で来院した外来の患者さんが「ロ内炎で五日ほど痛く、何かいい方法はないですか」といわれたので、鍼でも治療は可能ですが、ちょうどビワ酒があったので、治療中、ロに含ませておいたら、帰るときにはほとんど痛みを訴えませんでした。このようにビワ酒は、口の中やのどの痛み、虫歯の痛みにも応急処置として効果的です。
ガンで入院している大阪の小川さんが、ビワ酒(エキス)を知ったのは六年前で、何かあると、すぐにビワ酒を試すようです。その一例として次の話を紹介しましょう。
あるとき天ぷらを揚げていると、油が手に飛んで痛くてたまらなかったのが、ビワ酒を塗ったら痛みがすぐにとれ、その後水疱もできずに、きれいに治ったとのことです。また、ご主入がギックリ腰になり非常に痛がっていたのですが、ビワ酒で温湿布をし たら、痛みがほとんど消え、トイレにさっざと一人で歩きだすほどの早い効き目に、ぴっくりしたとのことです。
小川さんは親しくなった患者さんたちにエキスを分けてあげて、使い方を教えているとのことです。
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| ⑨ビワエキスパスタ |
●神経痛やギックリ腰、リウマチなどにも効果的
ⅰびわの葉のおろし汁または、びわエキスにやはりすりおろした、
ひね生姜を加え(びわエキスの十分の一程度の量)、次に小麦粉を少量加えよく練りクリーム状のパスタにします。
ⅱこれをやわらかめの布かガーゼに厚さ1センチ位に伸ばして包み、患部にあてて、その上から油紙で押さえて三角巾か包帯を巻き、動かないようにしっかり固定します。
ⅲびわの葉パスタは、4~5時間で乾きますので乾いてしまう前に新しいものに替えます。これを1日に2~3回ずつ繰り返すとよいでしょう。 |
| ⑩びわの葉ローション |
●びわローションは化粧水と同じように、日々のスキンケアに使えます。皮膚のカサツキ、シミ、シワ、日焼けあとのほてり、化粧ののりが悪いなどの時に使うと効果的です。
<用意するもの> びわの葉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20~30枚 エキストラバージンオリーブオイル・・・・・・・・・・・・・・100ミリリットル (オリーブオイルは,酸化を防ぐため、純度の高いエキストラバージンオイルを使用します) 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1リットル
<作りかた> ①びわの葉をタワシできれいに洗い水気をふき取って、日陰でじゅうぶん乾かします。 ②土鍋に水とびわの葉を入れ、水が半量になるまで煮詰めます。 ③煎じ液から葉を取り除き、冷めたら、密閉容器に移して、冷蔵庫で保管する。 ④使用するとき、その都度煎じ液とオリーブオイルを混ぜ合わせる。
煎じ液5に対して、オイル1です。5対1の割合です。
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